Network/IPv6
IPv6 詳細
アドレス †
アドレス表記 †
IPv4 | 10進数表記。8ビットごとにピリオドで区切る。(例:192.168.0.1) |
IPv6 | 16進数表記。16ビットごとにコロンで区切る。(例:2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334) |
IPv6アドレス表記法 †
- 各区切りの先頭の連続する0は省略可能。(省略記載することが推奨される。)
例)
2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334
↓
2001:db8:85a3:0:0:8a2e:370:7334
- 1つ以上の0だけのグループは"::"で表現可能(★::が使える箇所は1か所だけ)
(省略記載することが推奨される。ただし、単独の :0: は、:: と省略しないことが推奨される)
例1)
2001:db8:85a3:0:0:8a2e:370:7334
↓
2001:db8:85a3::8a2e:370:7334
例2)ループバックアドレス
0:0:0:0:0:0:0:1
↓
::1
2001:db8:0:0:1::
- IPv4アドレスが含まれる場合は、次のような表現が可能。(IPv4射影IPv6アドレスなど)
例) ::ff:192.168.0.10
- 16進数の文字は常に小文字で記載する。(推奨)
ネットワーク †
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記で記載する。
例) 2001:db8:1234::/48
アドレスの種類 †
ユニキャストアドレス †
- グローバル・アドレス
- 単一のインタフェースのための識別子
- フォーマット
48bit (以上) | 16bit(以下) | 64 bit |
ルーティングプリフィックス | サブネットID | インタフェース識別子(★) |
★部分は、次のいずれかの方法で決定される。
- MACアドレスから自動決定
- DHCPv6サーバーから取得
- ランダム
- 手動設定
- リンクローカル・アドレス
- フォーマット(リンクローカル)
10bit | 54bit | 64 bit |
prefix | 0 | インタフェース識別子 |
例) fe80::1234
- リンクローカルアドレスは、ルーティング不可(ルーターを超えられない。)
- リンクローカルアドレスへの通信は、どのインタフェースから送信するか zone index を指定する必要がある。(アプリ等では、アドレス指定で bind したソケットを用いてもよい)
例)
IPv4の場合
eth0 : IP: 192.168.1.10 Sunbet: 192.168.0.0/16
eth1 : IP: 172.16.1.10 Subnet: 172.16.0.0/16
ping 172.16.1.11
↑eth1 からパケットを送出したいことが明らかである。
IPv6の場合
eth0 : IP: fe80::10 Subnet: fe80::/64
eth1 : IP: fe80::20 Subnet: fe80::/64
ping fe80::11
↑eth0, eht1 どちらからパケット送出すればよいかわからない。
次のように、'%' + zone index をつけてあげるとよい。
ping fe80::11%eth0
※zone index は、Linux の場合、インタフェース名、Windows の場合、数値となります。
- サイトローカル・アドレス(廃止→ユニークローカル・アドレス)
- ユニークローカル・アドレス
IPv4のプライベートアドレスに相当するアドレス。アドレスブロック fc00:/7 を使用する。
アドレスブロック fc00:/8 | 未定義 |
アドレスブロック fd00:/8 | 40ビットのランダムビット列を後ろにつけて、/48 のプリフィックスとして使用する。 |
エニーキャストアドレス †
アドレスは、ユニキャストアドレスと同じで区別がつかない。
複数ノードで同じIPアドレスを共有することで、エニーキャストアドレスに対してパケットを送信した場合、同アドレスを持つ最も近いノードへパケットが転送される。
DNSの負荷分散などに利用される。
マルチキャストアドレス †
- 単一のインタフェースのための識別子
- フォーマット
8bit | 4bit | 4bit | 112bit |
prefix | flag | sc | group ID |
- prefix :11111111
- flag : 下表参照
bit | フラグ | 0の場合 | 1の場合 |
8 | 予約 | - | - |
9 | R(Rendezvous) | ランデブーピントなし | ランデブーポイントあり |
10 | P(Prefix) | プリフィックス情報なし | プリフィックス情報あり |
11 | T(Transient) | Well-known マルチキャストアドレス | 動的マルチキャストアドレス |
- sc : アドレスが有効でユニークとなる有効範囲を示す。
値 | スコープ名 | 備考 |
0x0 | 予約 | - |
0x1 | interface-local | ノードの1つのインタフェースのみで有効。マルチキャストのループバック転送にのみ使用される。 |
0x2 | link-local | ユニキャストスコープが一致する同一のとポロ時の範囲にのみ転送される。 |
0x4 | admin-local | 管理者が設定した範囲のみに有効。(事前設定要) |
0x5 | site-local | |
0x8 | organization-local | 単一の組織に属している複数のサイトに配信される。 |
0xe | global | |
0xf | 予約 | |
ブロードキャストアドレス †
ネットワークに負荷がかかるため、IPv6では廃止。マルチキャストアドレスにて効率的な通信をする。
Webページアクセス時の指定 (★) †
[] でくくる必要があります。 (ポート番号とかと区別がつかなくなってしまうため。)
例) https://[2a03:2880:f14e:82:face:b00c:0:25de]/