概要

証明書(電子証明書)は、認証局により持ち主の情報が正しいことを証明するものです。 証明書は、次の手順で認証局に署名をしてもらうことで作成します。

証明書署名の流れ.png
  1. 申請者は、「秘密鍵」と「公開鍵」をペアで作成する。*1
  2. 申請者は、公開鍵と申請者を識別する次のような情報を含む CSR を作成する。
    /C=国
    /ST=都道府県
    /L=市町村
    /O=組織
    /OU=部門
    /CN=コモンネーム
  3. 申請者は、作成したCSRを認証局に送付し、署名をしてもらう。
  4. 認証局は、受け取ったCSRに次のような情報を追記し、認証局の秘密鍵を用いて署名する。
    署名した認証局の情報
    証明書の有効期限
    証明書の用途
    失効リストのURL
    OSCPサーバーの情報(URL)
  5. 認証局は、署名した公開鍵証明書を申請者に返却する。

サーバー証明書

サーバー証明書は、Webサーバーなどで利用される証明書で、 証明書の CN (コモンネーム) にサーバーのFQDNが入っています。

Webブラウザは、Webサーバーに接続する際、この CN と FQDN の一致を確認し、 さらに署名している認証局が信頼できる認証局か確認します。

Webブラウザには、いくつかのルート認証局の証明書がインストールされており、 署名している認証局がインストールされている認証局あるいは、 インストールされている認証局に署名されている認証局か否かを確認します。

ルート認証局            <----- Webブラウザに証明書がインストールされている
 |  ↓                         認証局であれば信頼できると判断
 |  ↓署名
 +--中間認証局          <----- 認証局が信頼できるか確認
     |   ↓
     |   ↓署名
     +--サーバー証明書  <----- FQDN と CN を照合


*1 正確には、公開鍵は、秘密鍵よりいつでも生成できるので、同時に作成しなくても問題ありません。
トップ   一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS